赤十字血液センターの『AED救急講習』に行って来ました。
午前10時に会場に集まったのは、老若男女約20人。
過去にAED講習を受けた経験のある人は一人だけだ。
昔、学校や職場で見掛けた『上半身モデル』が置かれている。
確か前は裸だった気がするが、これはTシャツ姿。
隣は格好良いジッパー付で、随分進化している。
講義が始まるが、トレーナーさんの大声には負ける。
「周囲の安全確認・前後・左右・上下・・・よし!」
「負傷者の確認・・・全身状態・大出血・・・なし!」
「怪我人の横に座り・・・意識の確認!・・・呼吸なし!」
「助けを呼ぶ・・・救急車を呼んで下さい!」
「助けを呼ぶ・・・あなたはAEDをお願いします!」
その後、心肺蘇生法(人口呼吸)を開始する。
以前と違ってマウスピースが支給されるのは感染症防止だ。
AEDが届いたら、早速機械を開き、シャツを脱がせる。
パットを2ケ所に貼ると、心電図が自動測定される。
『微細動』の場合は、機械の指示通りボタンを押す。
蘇生しなければ人工呼吸を繰り返し、救急車の到着を待つ。
以上が大まかな流れだが、全員が練習と本番を実行する。
当然、初めてのメンバーばかりで混乱も起こる。
「人工呼吸は鼻を押さえないと入らないよ!」
「顎を上げないと空気が通らないからね!」
「胸を押し過ぎると肋骨が折れるから気をつけて!」
「スイッチは入っている?」
「パットが反対!」
・・・と、大笑いの続く講習ではあった。
若い頃、前の通りで郵便バイクが対向車に撥ねられた。
雨の中、歩道から飛び出した人を避けようとスリップ転倒・・。
撥ねられたドライバーが舗道に寝かされた所に通り掛かった。
郵便屋さんの意識は無く、次の日の新聞で亡くなった事を知る。
あの時、心肺蘇生法をやって居たら・・・助かったのかも。
今日の救急講習を受けて、助かる人が増える事を知った。
最後に看護士さんからはこんな言葉が・・・。
「たまたま立ち会った人が一人でも知ってれば十分。」
「せっかくのAEDを有効に活用して下さい。」
写真左:マウスピース(個人持ち)・・・鞄に入れておこう。
写真右:人工呼吸人形(すくう君)+AED
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