霜白き芝

トラックを 運転しつつ 歌を詠む
 何てロマンチックじゃ あ〜りませんか

★『霜白き芝』(小野田勉/短歌新聞)を読みました。
※トラック運転手の歌です。蝶よ花よ月よ星よも良いですが、生活実感にあふれた歌も良いですね。

《労働基準法を楯に言へど親会社の
課長の前にわれらは弱し

妥協して夕べ帰りくるわれの影
地下道の荒き壁にうつれり

冷たき雨朝降り来る綾瀬川
鴎幾百流れに浮けり

荷を降ろす場所を指示する人の声
爆音の中にくりかへしきく

暮れし街荷を積みてゆく運転席に
ジャズはひびけどわが孤独なり

夜の道を地図をたよりに来し街に
目標の鉄橋がやう