万葉の道

民などは どこ吹く風の 万葉集
 ノブレスオブリージュ 無きぞ悲しき

★『万葉の道 奈良編』(扇野聖史/福武書店)を読みました。
※万葉のそれぞれの歌が、どこで詠われたのかを詳細な地図と共に紹介しています。至れり尽せり。徒歩で、跡を訪ねながら歩きたい人にとって、垂涎ものです。皇族の歌が多いのですが、卑近な事、恋人や身内を恋うる歌に終始している感じがします。少しは、天下国家・民を思う歌があってもよさそうなものを。

《よき人の よしとよく見て よしと言ひし
  吉野よく見よ よき人よく見  天武天皇
むかしのよいひとが、よいところだといってよく見てよいと