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よくあるご質問

折々のうた

農民も、漁民も木こりも 詠みたくば
 詠め得るような 世の中になれ

★『折々のうた』(大岡信/岩波新書)を読みました。
※シリーズになっていて、全10巻あります。1979年から朝日新聞に俳句、短歌、詩、漢詩の抜粋等とコメントが連載されますが、この本は、その最初の1年分です。いろんなジャンルの珠玉の詩歌が、時空を超えて、アトランダムに掲載されていて変化に富み、飽きが来ません。推薦度★★★★です。ところで、この新書も文庫も、岩波のは、上端がきれいにカットされていないので、ページをめくりにくいですねぇ。

《防人に行くは誰(た)が背と問ふ人を
見るが羨(とも)しさ物思(ものも)ひもせず  防人の妻
…7、8世紀、九州北辺警備のため諸国の荘丁を徴発した。20歳から60歳まで。3年交替。東国制圧の意味もあって板東からの徴兵が多く、一家の支柱をとられる貧しい人民には大きな苦しみだった。上は夫を徴兵された妻の嘆きの歌。防人に行くのはどこの旦那さんなの、と気楽に尋ねている人の羨ましさよ、こんな悲しい物思いもなしに》
※こんな風に防人に守られ、農民に養われている中、天上人らは、日々、蝶よ花よ恋よなどと詠っていたんですね。自殺者3万人が10数年連続し、貧困率が20%に及ぶ我が国は、今も昔も、、、。

《歌よみが幇間の如くなる場合
場合を思ひながらしばらく休む  土屋文明
…昭和15年、戦時体制強化の時代に便乗する歌人達を見据えつつ、自らをも鋭く省みている歌》

《冬の夜の星君なりき一つをば
云ふにはあらずことごとく皆  与謝野晶子
…思えばあなたは夜空の一つ星というのではなかった。全ての星だったのだという》
※高村光太郎の智恵子への思いを、思わせてくれます。

《男児志を立てて郷関を出づ
学もし成らずんば死すとも還らじ  村松香雲》

《牛飼が歌よむ時に世の中の
新しき歌大いに起こる  伊藤左千夫
…牛飼たる左千夫が歌をよむ時、上流人士の風雅と教養の道具化して久しい和歌にも、再び新しい血が通い、新風が大いにまきおこるのだという自負と決意を歌う》
※御意!

《多摩川にさらす手作(てづくり)さらさらに
何そこの児のここだ愛(かな)しき  東歌
…多摩川べりは調(ミツギ)のための布の産地だったので、今に調布の地名を残す》

《梨食ふと目鼻片づけこの乙女  加藤楸邨
…俳句の「俳」の字はもと一般人と変わったことをして人を興がらせる芸人の意だという。俳優の語はそこから来た。…梨に無心にかぶりつく少女。目も鼻もどこかへ片づけて、没頭》
※以前、ナニコレ珍百景で、老婆が歯の丈夫さを証明するのに、大きなリンゴにかぶりつき、凄い勢いでガリガリガリガリガリ、食べないで、齧っては吐き齧っては吐きしていたのを思い出しました。

〜〜〜〜〜〜本日のジョグデータ〜〜〜〜〜〜
30分48秒/八国山麓5km/BMI:24.1/bpm:140/靴:
ボンビート(★★★★)
※ゴールまで200mほどの所で、自転車に乗った婦人に呼び止められ、道を訊かれました。「久米の、南陵中へはどう行ったら、、、?」。その人は逆方向へ行こうとしていたし、僕はその中学の方に近づいているので、「ちょうどそっちの方へ走っているので、付いて来てください」。で、ちょうど大通りに面する僕のジョギングのゴール地点まで来たら、「ああ、ここまで来たら分かります。ありがとうございました」。

※この世の全ての者の中で/ヴェルニゲローデ少年少女合唱団他、を聞きつつ

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