傷あと

私が以前に書いた「漢字昔ばなし」≪歩≫の巻に、
今日、感想文が寄せられた。

10歳の時、疎開のため東京から岡山へ来られ、
そのまま、東京へは帰ることのできなかった
78歳のおばあちゃんからだった。

東京駅で、同行のおじいちゃんとはぐれ、
そのまま一人で、岡山へ到着し、
その後、警察に保護されたそうだ。

私がはじめて上京した昭和37年当時、
岡山・東京間は、およそ13時間かかったから、
戦前のことです、そのおばあちゃんは、
それよりも数時間以上
一人で汽車の旅をしたのでしょうね。

心ぼそく、不安な長旅だったことでしょう。
疲れきって眠ってしまい警察