『中世の四季 ダンテとその周辺』

平川祐弘著『中世の四季 ダンテとその周辺』河出書房新社、を読了。
 著者は東京大学名誉教授で比較文学者。1944年に卒業した東京高等師範学校付属小学校の同級生に芳賀徹(比較文学)、石井進(日本中世史)、高階秀爾(美術史・美術評論)、平田賢(機械工学)がおられ、後に5人とも東大名誉教授に。まさに栴檀は双葉より芳し。
 平川先生は修士課程中に5年余りフランス、イタリア、ドイツに留学して各国語に通じ、比較文学・比較文化について研究。東大教授でドイツ文学者の竹山道雄(『ビルマの竪琴』の著者)先生の女婿であり、長女の工学院大学安立節子准教授も比較文学者だという。