第4 折々のうた

人様の お金だからと 大振る舞い
 小吏通達 運用三号 

★『第4 折々のうた』(大岡信/岩波新書)を読みました。
※朝日新聞に、主として1983年に掲載されたものです。推薦度★★★★です。

《ニコヨンの吾を叱咤せしその小吏が
子を肩車して春の巷に  鷲巣繁男》

《あかあかやあかあかあかやあかあかや
あかあかあかやあかあかあかや月  明恵上人》
※名月やああ名月や名月や、と言ったところでしょうか、といっても、この歌は「春のうた」の章に入っています。

《赤ん坊の足庶(アウラ;足偏に庶)まつかに泣きじゃくる  篠原鳳作
…無季俳句の旗手として、作品も