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よくあるご質問

素浪人の『万葉集漫談』(180話)…すべてを焼き尽くす、天(アマ)の火よ!

(180) あしひきの 山道越えむと する君を
           心に持ちて 安けくもなし
      巻15・3723 狭野茅上娘子(チガミノオトメ)

解説・ 山道を越えて(遠い鄙の国果てに)流刑となっていく貴男を思うと、胸も張り裂けるばかりです。…という悲嘆にくれて泣く乙女の叫びの歌です。
 ・茅上→弟上(オトガミ)ともいう。

(180’) 君が行く 道の長手を 繰り畳(タタ)ね
       焼き滅ぼさむ 天の火もがも
            巻15・3724 狭野茅上娘子
解説・ 貴方が今からおいでになる長い長い鄙への道を、手繰り寄せ、折り畳んで焼き滅ぼしてしまう、天の火がないものか。…と、奇跡をも願う女性の絶叫に近い声です。

中臣宅守(ナカトミノヤカモリ)が女嬬(後宮の下級女官か)の茅上娘子を妻としたとき、罪名は定かでないのですが、越前(福井県)に流刑となりました。『万葉集』巻15の後半はこの二人の贈答歌65首を配した物語となって、前半の遣新羅使歌の一連の物語をなす歌とともに、特異な編集で知られます。
 ・道の長手→長く延びた道筋。
 ・天(アマ)の火→すべてを焼き尽くす神秘な、奇跡跡を生むような火。

ああ、今のこの国の停滞した不条理な政情を焼き尽くし、豊かな天下が開けるような、天の火が、ないものでしょうか。(笑)

カテゴリ:ニュース・その他

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