趣味でつながる、仲間ができる、大人世代のSNS、趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)

よくあるご質問

素浪人の『万葉集漫談』(181話)…いつの時代も「イジメ」が横行するのか。

(181) 遠き山 関も越え来ぬ 今さらに
         逢ふべきよしの なきが寂しき
       巻15・3734 中臣宅守(ナカトミノヤカモリ) 

解説・ 遠く山々を越え、関所を越えて(越前の流刑地に)来てしまった。今となってはもう、貴女と逢う何の手立てもなく寂しいことだ!…という嘆きの歌です。
 ・関→関所、ここでは愛発(アラチ)の関。
当時厳しい税の取り立てなどで逃亡するする農民や、盗賊を取り締まったり、国家の緊急事態に備えて、近江と越前との国境に設けられていました。伊勢の鈴鹿の関、美濃の不破の関とともに、最重要視された三関所の一つです。                                     (181’) 逢はむ日の 形見にせよと たわや女(メ)の  
      思ひ乱れて 縫へる衣ぞ
       巻15・3753 狭野茅上娘子(チガミノオトメ)

解説・ お逢いできる日までの形見にと、かよわい身の私が
ちぢに思い乱れて縫った着物なのです、これは。…どうぞ私の一針一針に込めた思いをお受け取りください、といった歌です。 囚人への差し入れが許されていたのでしょうね。 

(180’’) さす竹の 大宮人は 今もかも
      人なぶりのみ 好みたるらむ
            巻15・3758 中臣宅守   
解説・ あの大宮人たちは、今でもやはり人を困らせたり、いじめたりして喜んでいるのだろうか、相も変わらず。
 …流刑になった理由を思うと、「ひとなぶり」の腹立たしさが湧き起ったのでしょうか。
 ・さす竹の→大宮人の枕詞。

 いつの世も相手の苦しみや悲哀にお構いなく、「イジメ」を平然と行う野人がいるもの。野党にやられて、大臣を変えていかねばならぬ、菅総理の心境もかくやと思われて…(苦笑)。
これでは、誰が総理になろうと、建全な近代国家にはなりようもない。

コメント

コメントはログインすると見られるようになります。