解釈と文法 枕冊子

細やかな 観察眼の 少納言
 したり顔して 見えるでせうか 

★『解釈と文法 枕冊子』(田中重太郎/旺文社)を読みました。
※「教科書・大学入試などによく出る、重要な段を精選」とあります。高校生の参考・受験書のようですが、枕草子だけを、精選してさえ512ページ! 高校古文の教科書会社が採り上げるだろう段を網羅しているんでしょうか? 高校生が、この本を学ぶ調子で、徒然草や源氏物語などを学習したら、それだけで大学生を凌駕しそう。

《この作者は、また宮廷を離れて山野に逍遥し、或いは、初夏の蓬の香を愛し、或いは、「清水などにまゐりて」…その坂のもとで焚く柴の