趣味でつながる、仲間ができる、大人世代のSNS、趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)

よくあるご質問

NHKの『日めくり万葉集』と私。…素浪人の『万葉集漫談』(191話)

NHKの『ひめくり万葉集』3・4月号を久々に買い求めてみました。 友人の葬儀で北区を訪ねた帰途立ち寄った秋葉原の電気街に三省堂があって、手にしたのです。
結局、電気街では、目的の品が手に入らず、池袋へ。

池袋駅前には、山田電気、ビックカメラという2大家電量販店が拡販にしのぎを削っており、大抵の品は揃うと思ったからです。
ところが一歩量販店の中に足を踏み込むと、身動きが出来ぬほどの大盛況で客、客、客。 新型TVを求める客の列は延々と続くし、郊外に住む私等がおちおち商品を選択する気分ではないのです。
早々に、二店を飛び出し池袋駅から乗車、一路、東武東上線で帰宅を目指す羽目になってしまいました。

でも思いがけず帰途電車の中での一時間余は、この『日めくり万葉集』に一通りの目を通す楽しい時間となったのでした。始めて巡り合う歌はなかったのですが、著名人がどのような万葉歌を好むのか、選ぶ人の人生観なども伝わってきて、楽しいものとなりました。
何よりも本のもつ、目を楽しませるという、絵画や写真の側面が心にやさしく響くのでした。

(191) 我が妻も 画に描き取らむ 暇(イツマ)もが
     旅ゆく我は 見つつ偲ばむ
  巻20・4327 物部古麻呂(モノノベノコマロ)・遠江国防人

解説・ 妻を画に描く時間があったらなぁ!そうすれば、旅をしている間中、その絵を眺めて妻の面影を、偲べるのに。…という意味の歌です。
 ・遠江→遠ツ海(淡水)で浜名湖を指し、静岡西部。・近江→都に近い湖琵琶湖を指す今の滋賀県と対比する。 
 
この歌を選んだ方が、窪島誠一郎さんという、長野県上田市にある戦没画学生の遺作を展示する「無言館」(むごんかん)の館主だというのです。       
「無言館」は私も二度ほど訪れましたが、出征する際に画学生たちが自分の形見を残す思いで絵画を描いたのを、蒐集し展示している絵画館です。
描かれた女性には結婚生活が一ケ月、半月という短い人たちの絵もあるといいます。

ここにも、身近にある悲話の大きさ、重さを思った事です。


選歌者が窪島さんでなかったら、伝わらない秘話も、この間に読むことができましたし、「日めくり万葉集」の功徳の一面というべきでしょうね。窪島さんの切なる思いも胸に伝わってくるひと時でした。

カテゴリ:ニュース・その他

コメント

コメントはログインすると見られるようになります。