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よくあるご質問

もうすぐ春、これから

まだ雪がちらついていた。昨日練習したのは、みなづきみのり作詞・北川 昇作曲の「ここから始まる」という曲。
 合唱団の会報「火曜倶楽部」の担当者から、春を迎えて進学や就職、結婚、合唱団のこと、孫のことでも何でもいい、「これから」と題して書いて欲しいといわれていた。
 練習していた曲は、祝婚の歌であった。最年長の爺さんは、いつもコンパの度に若い人に「結婚しなさい」と言い続けてきたし、ごく最近、高校の先生と結婚して旭川に行ってしまった団員もいたので、このことについて書こうと考えた。

 「ここから始まる」   みなづきみのり

 私には夢がある
 どこまでもどこまでも
 世界の続く限り、あなたと二人で探してみたい夢が
 まだ見たことのないたくさんの景色
 まだ感じたことのない鼓動
 世界の扉にノックして
 幼い日に知りたかったこと
 問いかけてみたい
 あなたと寄り添いながら

 私には歌がある
 いつまでもいつまでも
 時間の続く限り、あなたと二人で歌ってみたい歌が
 今までもらったたくさんのやさしさ
 今まで出会った全ての笑顔
 時間の窓に頬を寄せ、
 いつか見る白い雲のため
 呼びかけてみたい
 あなたと手を取りながら

 木は見ているだろうか?
 風は知っているだろか?
 私が微笑んでいることを

 夢を見ること、歌を歌うことで
 私とあなたが共にいることを

 聞こえる、昨日の声が
 見える、明日の空が
 私たちはいまここから歩き始めるのだ

 もうすっかり有名になって、結婚式で朗読されたり、栞に印刷されるようになった吉野弘さんの「祝婚歌」を真っ先に思い出した。以前に書いたような気もするのだが。

  「祝婚歌」    吉野 弘

 二人が睦まじくいるためには
 愚かでいるほうがいい
 立派過ぎないほうがいい
 立派過ぎることは
 長持ちしないことだと
 気づいているほうがいい
 完璧をめざさないほうがいい
 完璧なんて不自然なことだと
 うそぶいているほうがいい
 二人のうち どちらかが
 ふざけているほうがいい
 ずっこけているほうがいい
 互いに非難することがあっても
 非難できる資格が自分にあったかどうか
 あとで疑わしくなるほうがいい
 正しいことを言うときは
 少しひかえめにするほうがいい
 正しいことを言うときは
 相手を傷つけやすいものだと
 気づいているほうがいい
 立派でありたいとか
 正しくありたいとかいう
 無理な緊張には色目を使わず
 ゆったりゆたかに
 光を浴びているほうがいい
 健康で風に吹かれながら
 生きていることのなつかしさに
 ふと胸が熱くなる
 そんな日があってもいい
 そしてなぜ 胸が熱くなるのか
 黙っていてもふたりには
 わかるのであってほしい

 詩人の吉野弘さんは山形県の酒田市の出身で、もともとこの詩の題名は「高山良雄、せい子夫妻に」であった。
 姪のせい子さんの結婚式(1973年3月21日)に出られなくなって、お祝いにこの詩を贈ったのであった。
 そして詩人でありドラマの仕事をしていた友人の川崎洋さんにも送付したところ、フジテレビの「二人は夫婦」というドラマの冒頭に、森繁久彌が朗読した。
 もちろん吉野弘の詩とクレジットも入っていた。テレビを見ていた人は書店で吉野さんの詩集を探したというが、個人的な詩なのでどの詩集にも入れていなかった。
 後日、吉野さんは「これは本当に、いい夫婦であってほしいという願いを込めて書きました。それをまず自分に言っておきたかったし、自分の家内に対して、こっちの日頃のバカをちゃんと耐えてくれて、今日まで平和にやってこられたことへのお礼を言っておきたかった」と。
 せい子さんは酒田混声合唱団のメンバーで、結婚式の当日、メンバーの一人が音楽をバックにこの詩を朗読し、とても楽しい結婚式であったと報告してきたという。
 上記のことは、同じ酒田市出身の佐高信著『喜怒哀楽のうた』徳間文庫、に書かれている。
 この詩には、結婚する両人よりもむしろ親の方がしみじみと感じ入っている風だというのも頷ける。こうして二つの詩を並べてみても、結婚とはいいものだと思うのだが。
 明日、33回目の誕生日を迎える次男にもいい話はないものか。その前に長男もいたな。

カテゴリ:ニュース・その他

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