太宰治の恋文!…素浪人の『万葉集漫談』(192話)

太宰治が、恋人、太田静子にあてたラブレターが、これだといいます。
NHKの「日めくり万葉集」に太宰と静子との間の子、太田治子が選歌した万葉歌です。

(192) 常人(ツネビト)の 恋ふといふよりは 余りにて
         我は死ぬべく なりにたらずや
巻18・4080 大伴坂上郎女(オオトモサカノウエノイラツメ)

解説・ 世の人が「恋する」という、ありきたりな気持ちを通り越して、気がつくと私はもう、死にそうになっている。
                 …という意味の歌です。 太宰治が逗留していた伊豆の旅館から恋人、太田静子(小説・斜陽のモデル