シャンソン歌手、クミコが選んだ散骨、葬送の歌。…素浪人の『万葉集漫談)』(194話)

シャンソンと言えば、思いだすのがイヴモンタンの「枯葉」。
越路吹雪の熱唱「愛の讃歌」も。…CDを何枚も買った記憶があります。
そしてクミコの「届かなかったラヴレター」。
NHK「日めくり万葉集」はいつしかシャンソンを愛した私の記憶までひきだして、若いころの哀しい思い出にまで誘うようです。

そのクミコが選んだのが、古代人の葬送の歌でした。

(194)  玉梓(タマヅサ)の 妹は玉かも あしひきの
       清き山辺に 撒けば散りぬる
            巻7・1415  作者未詳
解説・ 恋文を梓の木に結び付けて使者に持たせ何度も届け続けた妻は