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よくあるご質問

小さな買いもの

急須のふたがちょっとした事から割れてボンドで修理して使っていた。熱湯を使うのでボンドづけはいやだなという思いが頭の隅にあった。

ある日、商店街の花屋の店の中に、かごに入れて陶器の小さなふたを30個ばかり売っていた。一個20円。
選んでいると「サイズはどうですか。測ってらっしゃい」と言われて厚紙に鉛筆でなぞって切り抜いてカバンに入れて持っていた。その店は6時に閉まるので会社の帰りにはなかなか寄れなかった。ようやく開いている日があった。

「どうしてこんなにふたがたくさんあるのですか」と不思議に思って年配の女主人に尋ねたら「うちは、今は花屋ですけれど、先代から瀬戸物屋をやっていたんですよ。長い間には急須の口がかけたり割れたりして売りものにならないものが出て、連れ合いを捨てるものなんだから、こうして置いています」。
ぴったりのものがあって「これにします」と言うと「あ、それは穴が開いてないから湯飲みのふた。もう少し大きいのは茶碗蒸しのです。穴がないと急須のお湯が出ませよ」とのこと。ようやくぴったりの一個にめぐり合った。

正直な商売というのはこういうものだと思う。

カテゴリ:ニュース・その他

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