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よくあるご質問

暑い渚の人たち

暑い渚の人たち

海岸沿いの自動車専用道路が台風でダメージを受けて2年にわたって工事をしていました。
去年の夏のことです。近隣の住民がもとのように早く海岸に出たいと行政に申し入れた結果、JVが同意して願いがかないました。7月からゲートが開いて朝の6時〜夕方7時まで海岸に出られる事となったのです。

それは待ちに待った朗報でした。
わが家から4軒横に海岸への小道が開いたので5分で渚に立てます。夏の朝といち日に何度か渚の散歩をするのはすごく心地よいものです。

自動車専用道路の下に海岸に抜けられる歩行者のトンネルが新しく造られていました。
土日には浜辺で投げ釣りを楽しむ人たちが300人ばかり海に入りますが、ウィークデイは近所の人が30人くらいでしょうか。

ただしその当時、海岸の一部に工事区間が残っていて、近づかないようにJVはガードマンをつける事としました。申し訳ないプライベートビーチともいえる環境です。
ガードマンはヘルメットを被りブルーの厚手のつなぎを着ています。3人体制をとってトンネルの入り口に一人がつき海岸に入る人と帰る人を記録します。渚の工事現場に入らないように注意をします。あとはすることもないのです。

彼らはあの夏の厳しい陽差しのもと、全く影のない海岸で任務を続けていました。
トンネルの中にベンチがあって、ここだけの涼しく休憩をとれます。

朝にクーラーボックスに一日の飲み物を入れて、重い足どりで通うガードマンに出会いました。せめてもの感謝の印に近隣の人は、週末の午後には冷えた麦茶やスイカを差し入れたことがありました。顔見知りとなって、ひと夏の交流が生まれました。
時々わたしたちの家の前の細い路地を箒ではいてくれました。トンネルを出ると、浜への20メートルほどが彼等の手で、流れ着いた材木や石で庭園の小道に仕上げてありました。

10月になってすべての工事が完成し、夜の7時から朝までは入り口をふさぐことになって彼らの任務は終わりました。
ひと夏の思い出です。

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