趣味でつながる、仲間ができる、大人世代のSNS、趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)

よくあるご質問

素浪人の『万葉集漫談』(200話)

(200)  奥山の 岩本菅(イハモトスゲ)を 根深めて 
          結びし心 忘れかねつも
        巻3・397  笠女郎(カサノイラツメ)

大意・ 奥山の岩陰に生える菅の根を結びあうように、お約束したことを、いつまでも忘れることができません。

(200') わが形見 見つつ偲はせ あらたまの
        年の緒長く われも思はむ
         巻4・587  笠郎女 
大意・ 差し上げた私の形見を見て、あたしを思い起こしてください。幾年月をへても、貴方をお慕いしております。
 ・形見→鏡、衣装の類が多かったようで、離れた人を偲ぶよすがとされた。

(200’’) 君に恋ひ 甚(イタ)も術なみ 平山(ナラヤマ)の
         小松が下に 立ち嘆くかも
          巻4・593  笠女郎
大意・ 貴方が恋しくてどうしようもなく、家に近い、奈良山の小松の下に立ち、深いため息をついております。

解説・ 官界に颯爽と登場した大豪族の貴公子、大伴家持への憬れは大きく当時のうら若き女性の心を捉えたのかも知れませんね。それにしても、何と可憐で心優しさの溢れる恋文であることでしょう。 具象化された光景の中で、笠女郎の才知が光る、印象鮮明な恋歌です。


さて、現代。 このように素敵で感性光る恋文を、美しく可憐な乙女から頂戴できる男性があるものでしょうか…(笑)。

カテゴリ:ニュース・その他

コメント

コメントはログインすると見られるようになります。