95歳で出版という森岡美子先生の気迫に学ぶ。…素浪人の『万葉集漫談』(203話)

『万葉集物語』という大変わかりやすい本があります。次代を担う中高生の少年・少女たちにも古典文学を学ん欲しいと、昭和27年に(富山房刊)で刊行された本です。以前、少し触れたことはありますが、その改訂版が新しい学説などを採用して平成20年に出版されました。
その著者、森岡美子先生の年齢は何と、当時95歳でした。
82歳で乳がんの手術、84歳のとき白内障をオペ、隻眼だけ視力を回復されたという痛々しいお体で、この本は完成されたというのです。

東日本大震災で、家、車、家具などを一切失って、新生活に立ち向かわれる被災者の姿にも深い感銘を受けますが、『万葉集』を学ぶ