趣味でつながる、仲間ができる、大人世代のSNS、趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)

よくあるご質問

95歳で出版という森岡美子先生の気迫に学ぶ。…素浪人の『万葉集漫談』(203話)

『万葉集物語』という大変わかりやすい本があります。次代を担う中高生の少年・少女たちにも古典文学を学ん欲しいと、昭和27年に(富山房刊)で刊行された本です。以前、少し触れたことはありますが、その改訂版が新しい学説などを採用して平成20年に出版されました。
その著者、森岡美子先生の年齢は何と、当時95歳でした。
82歳で乳がんの手術、84歳のとき白内障をオペ、隻眼だけ視力を回復されたという痛々しいお体で、この本は完成されたというのです。

東日本大震災で、家、車、家具などを一切失って、新生活に立ち向かわれる被災者の姿にも深い感銘を受けますが、『万葉集』を学ぶご縁で、この『万葉集物語』に出会い、そのご本の中で、不撓不屈のこの素晴らしい女性と出会う事が出来たのも嬉しい学習の側面でした。

(203)白珠(タマ)は 人に知らえず 知らずともよし
   知らずとも  吾し知れらば 知らずともよし
               巻6・1018 元興寺僧
・ここに、りっぱな真珠がありますが、人は知りません。人は知らなくともよい。自分さえその真の値うちを知っていれば、人は知らなくてもかまいません。(原文のまま)

万葉集にはどんな形の歌があるか。短歌は5,7,5,7,7の合計31文字からできていますが、ここに紹介したのは 旋頭歌(せどうか)といって、5,7,7,5,7,7、のように五七七をふたつ重ねる形のものです。…というような説明で進みます。長歌の説明もあって歌の形の上の分類の説明が終ると、
次は歌の内容からの分類として、雑歌、相聞、挽歌の説明が平易な言葉で続きます。
360頁と、やや分厚いのが玉に傷ですが、分りやすいし『万葉集』の全体像をつかむのに便利な入門書として、ご紹介しておきます。

幾多のケタ外れた病気やご高齢を克服して、大きな仕事に立ち向かわれた著者に、まだ私など、ほんの餓鬼にすぎないことを自覚させられることです。 

万葉歌からは少し逸脱しましたか…。お詫びします。(苦笑)

カテゴリ:ニュース・その他

コメント

コメントはログインすると見られるようになります。