幻と消えた夢

「大震災」で自然消滅していまいそうな話なので
書くことにした。

昨年私は365日のうち330日、ほとんど毎日、日記を
書いていた。
一昨年、私にとっては、奈落の底に落ちるような事が
あって、違う自分にならなければならないと思ったり
今までの自分をすべて出し切ってしまわなければ、
これから生きてはいけないと思い込んでいたのである。

いくら拙いものでも。330という数は膨大であった。
日記というよりエッセイに近いものだったかもしれない。

2月初旬だった。
それは突然湧き上がった感情だった。

大昔、文学少女だった私は、ある夢を持っていた。

   「一