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よくあるご質問

ここ二日間のこと

このところ寒い日が続いている。昨日は午後から装幀家の友の仕事場に行ってきた。
 装幀をすると2冊は出版元から完成本を提供されるそうで、13日に会って飲んだときに、「今回余分に来たからあげるよ」と言っていた本を戴きに行ったのだった。
 『チェコの伝説と歴史』アロイス・イラーセク著・浦井康男訳・註解、北海道大学出版会、9,450円。児童向けの読み物として書き始められ、1894年に挿絵入りで出版され学校教育でも使われたこともあって、チェコ人なら誰でも一度は読んだことのあるチェコ文学の古典だと言う。民族の栄光と受難の歴史を述べ、民族的な意識の高揚と同一性を求めた書物なのであろう。570頁余で挿絵、詳細な注釈の施された学術書でもある。
 仕事部屋に入ると心落ち着く。窓以外のすべての壁は本に埋まり、それも見える本の奥にもう一層隠れているが、目指す本は奥にあってもすぐ探し当てられると言う。
 こうした部屋が幾つかある。仕事の合間にいつ読んでいるのだろうとも思う。
 薦められて帰ってきてから読み始めたのは、林達夫・久野収『増補思想のドラマトゥルギー』平凡社選書、93年9月に求めていながら読んでいなかったもの。
 私は古本屋には行かないが、友は通っていろいろ掘り出し物を見出している。例えば、林芙美子のサイン入りの『放浪記』や船山馨が吉永小百合に贈ったサイン本(売ってしまったんだ!)、『我輩ハ猫デアル』のやや細身の文庫サイズ本、などなど。
 コーヒーを飲みながら一頻り本談義と、そして原発事故の対応の話で二時間ほど。
 これまで東電が年間300億円の広告費を報道各社にばら撒き、オピニオンリーダーと目される学者に研究費と称して札束で頬をなで、同様に政治家も意に沿うように飼いならして国民を欺く愚民政策をしてきたことに、そろそろ国民も気づき始めているのではと・・。

 今日は、もう何十年も会っていなかった大学時代の友夫妻と街で待ち合わせた。もう5年くらいタイのチェンマイに住んでいて、年に一度、日本に来て年金を下ろして現金を持ち出して、月十万円あまりで生活しているという(送金すると課税されるそう)。
 大学卒業後、重機製造会社に就職したが神戸製鋼と合併し、全国を転勤して歩き、退職前は子会社に出向して随分苦労をしたらしく身体も壊してしまったようだ。組合活動もしていたようで、若い頃から出世を目的とするような男でもなかった。
 半田市に自宅はあるのだが、タイは生活費も安く済むし、第一住み心地がいいという。実にいい加減な国民性で時間にもルーズで、こちらも呑気に生きていけるし、佛教国としての大らかさも気に入っているという。
 日本では住民登録もしていないし(唯一不動産税は払っている)タイでも税金を払っていないので、その罪滅ぼしというか、政府機関の日本語学校で全くのボランティアで日本語の講師をしているという。就労ビザがなければ報酬を得ることはできないのだが、だからむしろ毎日が楽しいとも言う。
 自宅でも二人の女学生に個人的に日本語を教えていて、何人も日本の大学に留学させて一流企業にも就職できたそうで、「そうした喜びも共有できるしな」という。同席した奥さんも、「毎日あなたは本当に楽しそうよね」と、夫のそうした生活を妻としても喜んでいることがよくわかった。
 秋田美人の奥方は、ひとり秋田で生活している母親をチェンマイに連れて行く説得をしようと考えているが、「多分だめよね」と。住み慣れたところが一番で、高齢になってからの環境の変化はマイナス面が多いだろう。
 日本に戻って来る前に「ぜひチェンマイに来て」と、これは実現できるだろうか。

 写真の2枚目は、同じ本2冊で、サインのある方は9千円、ない方は600円で買ったという。漱石の方は高かった。

カテゴリ:ニュース・その他

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