( 閲歴 5-2【29】)
名前、『クリス』。
クリスマスに迷い込んで来たので、名付けた。
玄関先に、三日三晩 座り込んでいた。
四日目に追っ払った。
五日目の朝、裏庭の縁台で、モノ悲しげに居た。
辻の路地は、閉めてある。左右五軒を隔たり、
表と裏を探り当てないと、裏庭には、たどり着けない。
犬にとっては、臭覚で探り当てられようが、
問題は、五日目にして、けな気にも、
我が家を、気に入っていただけたのには、
『分け有り』事情な気配。
クリスマスでもあり、むげに追い払えない。
紐を首に添えると、おとなしく『お座りした』。
どうも、飼い犬だったよう