【広瀬 隆 語録】特別インタビュー「浜岡原発全面停止」以降の課題
http://diamond.jp/articles/-/12199?page=2 からの 書き抜きです。
脈絡が通っていず、断片的な言葉の羅列ですが意味は分かると思います。 詳しくはアドレスから読んでください。
◆「首相要請は地震対策が完成するまでの「運転停止」で「廃炉」ではありません。この違いはあまり伝わっていないようです。」
「残念ながら今回の首相発言は「廃炉」には言及していません。2、3年で防波壁を建設し、その間に安全性を検証するといった話です。」
「防波壁の建設計画ちょっと待て!」という世論が、いま急いで起こされなければなりません。
計画では高さ15m超の防波壁をつくるようですが、その程度ではとても防げません。日本の歴史から見れば、こうした規模の津波は、頻繁に起こっているわけです。
勘違いしている人もいるようですが、中部電力が計画してきたのは「防潮堤」ではなく「防波壁」なのです。防潮堤はダムと同じような堅固な構造物ですが、防波壁はただの高い塀です。そこに津波が一気に押し寄せればひとたまりもないでしょう。
中部電力は、電源を高いところに設置すると言っていますが、あの人たちの頭を疑います。これで、大丈夫だと思う人はいますか? 津波がさらってきた自動車も、船も、岩石も、家屋も、濁流となって、電源のケーブルに激突してくるのです。有効な地震対策など、あり得ないのです。
もし中部電力が本格的な工事に取りかかってしまえば、そのために大金を投じますから、浜岡原発が延命するという最悪のシナリオが進んでしまい浜岡の危険性が去らないまま、菅首相の意図とまったく正反対の結果を招きます
太陽光発電にも変換効率とかの問題があるし、風力には低周波の問題があるし、地熱には土地確保の問題があったりと、色々問題は山積みだけど、考えて欲しい。何かを始める時に問題がないなんてあり得ない。それでも未来のために一歩先へ踏み出さなければならないんだ。人類はずっとそうしてきた。
政治家もマスメディアも知らないらしいので驚くのですが、日本で発電できる会社は、電力会社だけではないのです。電力が足りないと言うのなら、電力会社は、日本の全産業界にすぐに送電線を開放する義務があります。たった今日本全土のすべての原発をストップしても停電など起こり得ないのです。
1960年代から最近まで、真夏のピーク時の最大電力が「火力+水力」の発電能力を超えたことは一度もありません。しかも2008年度以降は電力消費が大幅に落ち込んで、ますます発電所が余っている状況です。
ところが電力会社が送電線を独占し、高額の送電価格を設定しているため、これらのすぐれた事業者が電力市場から排除され、自由に電気を売れないわけです。
広瀬 隆 http://diamond.jp/articles/-/12199?page=2
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