東京電力の驕り

東京電力は発電、送電共にほぼ独占して事業を経営していた。それにもかかわらず、90億円という多大な広告費を費やし、新聞、テレビ、御用学者、評論家、ジャーナリストなどを動員し、自社に都合の良い世論誘導を行っていた。

 例えばスポーツライターの玉木正之氏はある広告代理店から一面広告のインタビューとして原発について自由に意見を言ってくれとの依頼を受けた。謝礼は500万円。仕事を引き受けるつもりで、「今ある原発はともかく、これ以上原発を増やすべきでない」と話すつもりでいたが、「それでは困る」と代理店から言われ、その後メールと電話でやりとりがあったが、結局「また機