5/19 「松川事件」独立プロ制作 山本薩夫監督

終戦後の国鉄事件のひとつ、松川事件を描いた映画。
最近見た冤罪事件に題する今井正監督の映画(例えば 『真昼の暗黒』)と比較せずにはいられない。

今井監督の下では、あくまでも中立の立場で、ドキュメンタリーに近い描き方をしていた。
実際の事件を描く、しかも裁判中である場合は、やはり配慮が必要なのは言うまでもない。
どちらの側に立ってもいけないのだ。確信していても、だ。

今井監督とこの山本薩夫監督の差は、あまりに激しい。
要するに、この【松川事件】という映画は、ドキュメンタリーでもノン・フィクションでもなく、フィクション=架空の物語といえるかというと、実名