虚妄の九州王朝(安本美典著)

5月13日の日記に書いた主題の本を読了した。
九州王朝説は心情に訴えやすい要素を持っているものとして、特に九州在住の学者、論客にはこの傾向があるとする。
私は九州に王朝があったと言う説は、何等の文献、伝説が残されていないので、豪族が地域を支配していた程度には考えていた。
或いはと期待する部分もあったが、この本を読んで、根底から木っ端微塵に打ち砕かれてしまった。

副題の「独断と歪曲の”古田武彦説”を撃つ」とあるとおり、九州王朝説のみならず
・邪馬壱国説 (邪馬「台」国はなかった、台(の本字)は神
聖至高の文字論、邪馬台国→大和をヤマトと読む訳を安本氏は説