虚妄の九州王朝(所感追記)

九州王朝説の起こりのそもそもの始まりは、国学者本居宣長の著書「馭戎慨言」の中にある、卑弥呼は九州の女酋であるとした「熊襲偽僭説」を、
踏襲し発展させた鶴峰戊申の「襲国偽僭説」により九州王朝説の下地が出来上がり、近藤芳樹、那珂通世、吉田東伍らによって引き継がれて来た。
これを古田氏は王朝にまで昇格させた。

これらは、中国の史書と、日本の史書の記事が合わない事を主要な根拠としている。
然し、中国の史書の記事は絶対正しいとは言えず、中には明らかに誤りと思われる記事は随所に見られる所で、
例えば、「隋書タイ国伝」は、「タイ国」の名前は隋書の前には全く出てこない