(214) 熟田津に 船乗りせむと 月待てば
潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな
巻1・8 額田王(ヌカタノオオキミ)
読み: ニギタヅニ フナノリセムト ツキマテバ
シオモカナイヌ イマハコギイデナ
大意: 伊予松山の港、熟田津から船出をしようと待ち望んでいた月も出、折しも潮も満ちて、船出の条件が整いました!さぁ、皆さん勇躍、出船です!…といった緊張感の漲る歌です。
解説: 百済に応援を求められた朝廷は661年(斉明7)、斉明天皇自ら乗船し国を挙げてこれに応じました。
難波の港を1月6日に出