落とし宿

「つげ義春さん」からの引用であるが、この様な呼び名の「宿」は戦前までは日本中に点在していたようである。何でも泥棒を宿泊させる宿なのだそうで、その泥棒が盗んできた物(おもに米や醤油、それに野菜等の生活必需品)を貧乏な人々に格安で販売する、泥棒の宿泊施設でありブローカーを兼ねた宿らしい。戦後は四国地方に残っていてたそうだが、「松本清張」の砂の器に出てくる巡礼姿の親子。そんな風体の四国を巡礼するハンセン氏病の人たちや、表街道を歩けない人達を称して「裏遍路」と言うらしいです。落とし宿に泊まった訳のある色んな人達、様々な思いがあったんでしょうね。(人生の裏表)

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