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よくあるご質問

永田町はもう血も通わず、人の悲しみさえ感じない人間だけか! 名歌200選?…素浪人の『万葉集漫談』(219話)

(219) うつせみの 命を惜しみ 波に濡れ
       伊良虞(イラゴ)の島の 玉藻刈り食(オ)す
              巻1・24 麻続王(オミノオオキミ)
大意・ この世の命を惜しみ波に濡れて、伊良湖の島の玉藻を刈って、食べていることです。…という悲哀にみちた嘆きの歌です。

解説・ 麻続王は672年、天武天皇が吉野の隠棲生活を捨てて、近江朝廷の大友皇子を攻め自殺に追い込んだ、あの壬申の乱(ジンシンノラン)で、大友皇子の味方をしたのでしょうか。愛知県渥美半島の伊良湖(潮来、因幡など異説あり)に流刑となりました。674年4月のことでした。
歌は、「麻続王は海人(アマ)でいらしたのだろうか、この伊良湖の島の玉藻を刈っていらっしゃるよ」と、島の人々が気の毒そうに歌ったのに、応えるようにして詠まれた歌です。

高貴な身分に生まれながら、思いもよらぬ世の激変で零落した境遇を、一人生き延びなければならぬ人間の、途方もない悲しみが身に沁みる歌のように思えます。 この罪で麻続王の二人のお子様も流刑となり、それぞれことなった遠流の地で孤独に生きなければなりませんでした。
後世の伝承詩人の作ともいわれますが、さて、如何鑑賞なさいますか。

遠い世界の詩の世界のことかも知れません。身分や境遇の差はともかく、現実に大震災、大津波、放射能の恐怖と、穏やかだった日々を覆されて避難生活を送っていらっしゃる多くの方々の境遇にも共通するのような悲しい詩ではないでしょうか…。
永田町の政治家たちよ、政権争いに終始して、やるべき急務を怠ってはいないのか! 日本の政治家はもう、人の心や悲しみさえ感じ得ぬ血の通わぬ人たちだけで構成されている別世界の、憐れむべき人たちのみ存在なのだろうか。

コメント

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