趣味でつながる、仲間ができる、大人世代のSNS、趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)

よくあるご質問

見掛けなくなった光景。

早朝の高級マンション前を通ると、出勤だろうか沢山の人が出て来る。
その中に、今まで観た事のない夫婦が居た。
玄関を出て、駐車場の外にある入り口フェンスの前を男性が通る。
後ろには奥様だろうか、丁寧にお辞儀をして挨拶をしている。
   「じゃ、行って来る。」
   「行ってらっしゃいませ。」
深々と頭を下げる姿は、まるで旅館のお見送りを想像してしまう。
年齢は70過ぎだろうか、ご主人の足元はフラフラとおぼつかない。

家の玄関で見送る姿はよく見掛ける。
ロビーまで出て来る人もあまり居ないのに、さらにその外の事だ。
小さな鞄ひとつなので、旅行ではなく普段の出勤だろう。
最近では、玄関の見送りすらしない家庭が多いと聞く。
親がしないのでは、その子供が家庭を持っても多分しないのだろう。
それでも、どちらかの家庭でしていればこの文化は続いて行く。

結婚前の事だが、家内の部屋で口喧嘩をした事があった。
その時は口も聞かず玄関から出たが、家内は見送りに出なかった。
一旦自宅に戻っては見たが、引き返して家内に説教をした。
   「人の別れは大切なもの、もし事故に合ったら後悔するよ!」
   「いくら喧嘩して気分が悪くとも、挨拶だけはちゃんとしろ。」
その結果、摺り込まれてしまったのか、いまだに見送りは律儀にする。

喧嘩相手に挨拶などしたくも無いだろうが、社会では必要だ。
特に会社や組織の中に居ると、好き嫌いなどと言ってはいられない。
逆に家庭の中では、ある意味自由に思った事が言える。
だから身も心も安らぐのだろう。
そんな中で、気を遣うことも無いだろうがケジメは必要と思う。
それが『見送り』と言う行為なのかも知れない。

コメント

コメントはログインすると見られるようになります。