「考古学から見る邪馬台国」読後感

この本は、早稲田大学公開講座「オープンカレッジ」の7人の先生方の講義を基にして本として纏められ、1996年に発行された。
倭人伝と考古学
邪馬台国への道程
邪馬台国の習俗
鏡と玉と金印
女王国と卑弥呼の宮室
卑弥呼の墓
東アジアの中の邪馬台国
について、夫々専門の先生が詳しく論じられている。何れも邪馬台国大和説に立っている。
最後に文献学の泰斗、三王朝説を唱えた水野佑早大名誉教授を交えての座談会を添えている。

従来、考古学サイドとしては、圧倒的な出土品から九州説が優勢であったが、この講義の段階では、大和説に傾きつつあり、大和説としての解説となっている。