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よくあるご質問

母の涙

昨日は私のお休みの日だったので、
一日中母と一緒にいることができた。

考えてみると、もし元気でいたなら
こんなに頻繁に逢うこともないだろうから
この時間は「神様からのプレゼント」なの
かもしれない。

二人でいろいろな話をしながら、妹を待った。
母は嬉しそうに輝いていた。
身支度を整えたりして、心がはずんでいる
様子が伺えた。

12時ごろ妹が到着。
丁度母の昼食の時間だった。
私が用意しておいた昼食を私達も一緒に
頂く事にした。
3人での昼食である。

母は驚くほど良く食べた。

     「そんなに食べて大丈夫?」

     「だって今日は美味しいんだもの。」

どう考えても、病院食がそんなに美味しいはずはない。
心が美味しかったんだね。

昼食を済ませ穏やかで楽しい3人の「時」が流れた。

     「二人とも家庭があって、仕事もあるのに
     こうして揃って来てくれて本当にありがとうね。」

母は、感極まって涙を流した。

     「何言ってるの。親だもの当たり前でしょ。」

3人での楽しい語らいの後、妹は1時半頃帰って行った。

張り切りすぎたせいか、少し疲れた様子だったので、
寝るようにすすめた。
瞼を閉じるより早く寝息が聞こえた。
気持ち良く休んでいる母の寝顔をじっと見ていた。
1時間間ほどして目を覚まし、

     「 まだいてくれたの?」

     「今日はお休みの日だから、夕方までいられるよ。」

安堵したかのような顔をした。

だが、それからしばらくしてお腹が張って気持ちが悪いと
言い出した。
幸せそうな表情は一変して、不安で一杯の表情になった。
そのことで頭の中が一杯になってしまって、母の顔から
笑顔が消えてしまった。

      「Y子、生きて行くのは本当に大変だよ。」

そう言って、涙を流した。
私は、母をさする事位しか出来ずにいた。

その後検査をして母は疲れた顔で病室に帰って来た。

      「まだいてくれたの?」

6時を過ぎていたので帰ることにすると・

       「今日は一日一緒にいてくれてありがとう。」

と、又涙を流した。

母の涙を3回も見て、私はものすごく不安になった。

       「間にも時間があったら来るけれど、
         お休みの日は、又一日中一緒だよ。」

そう言ったら、母はいつもの笑顔を見せてくれた。

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