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よくあるご質問

人間の値打ち

出会いは時として心を揺さぶり
        忘れられない瞬間となる
              人の心に何かを遺したい

私はよく人様から言われる
「貴女のような人に出合ったことがない、人生変わった」と。
日本人だけではなく世界中で言われる。
だがそれは私の力ではなく、私が偉いのでもない。
言って下さる彼等が凄いのである。
彼等にこそ真の力がある。

誰がどんな話をしょうと、本人が確信し克己心がなければ絶対に変われない。
さほど人間が変わることは容易ならざること。
私こそが、素晴らしい彼等と巡り会えたのである。

何でも首を突っ込み愉しんで、彼等と悩みを共にする。
でも”余計なおせっかい屋”には成りたくない。
望まれるときに、望まれることを、望まれるだけをモットーに。
だが例外が起こった。

彼に出会ったのはハワイ、某ホテルでの朝食時。
スカイダイヴィングのライセンスを3週間で取りに来たという、日に焼けた40歳過ぎの日本人男性であった。

「将来そのライセンスを使って仕事を始めるのですか?」
私が尋ねた途端に、彼の顔がさーっと曇った。
あっ悪かったな、今失業していらっしゃるのかなと思った。
だが、よもやま話をするうちに、福武書店(現ベネッセ)の社員のことを私が口にするやいなや、彼はひどく落胆して言った「あぁー、やっぱりやめちゃったのか」

福武書店は早くから社員に持ち株を奨励した。
売上高と利益が急成長し1995年4月株式合併時、株価が急高騰し社員の何十人かが1億円株主となり話題にのぼった。 突然1億円以上という大金を手にした社員達は、その後退職してしまった。

彼はその後唐突に、自分の身の上を包み隠さず私に話をしだした。
出逢ってまだ初日、聴いて欲しかったのであろう。
衝撃的な内容であった。
彼は若くして事業を起こし大成功をした。
家を建てた後、大胆にも会社を譲渡してしまった。
高々40歳前の若さで、彼は 時代の寵児となった。

手元には、多分私の試算では数億円近いお金が入った。
貸付信託に投資し、家族に以前は、月100万円。
今は2年前のリーマンショック以後下がって月々50万円の分配金が出る。 彼にも月々お小遣い用の分配金が別に出る、心配は円高で分配金が減ること。

毎日遊んで暮らし、自宅にいることは少なく、ぶらっと一人旅に出かけるという。
元はスポーツ万能の知性派であったことも覗えた。
友人の話は全く出なかった。
ファーストフードや肉中心の食生活だと言う。
だがその眼や話し方には覇気がなく、とても淋しそうだった。

彼と別れた後、私は深く考え た。
そして人々の垂涎の的である彼に、どうしても話しておきたいという衝動に駆り立てられた。これはおせっかいそのものである。

数日後、彼の眼をしっかりと観ながら「僭越ですが」と話を始めた。
「人間が一番頑張れるのは、家族や人のために役に立てるとき、仕事を辞めてから、人に頼られたことがおありですか?」

「奥さんや子供さん達は今の貴方に敬意が持てないのでは? 貴方が汗水出して働いた生活費ではないから」

「家庭にも居場所のない貴方が、今の年代では付き合う友人もなく、嫉みやそしりの渦の中、ライセンスを取っても喜ぶ仲間もいない、孤独ではありませんか?」

「食生活を見直さないと、近い将来成人病になる、これまで親身になって注意してくれる人はいなかったのですか?」

「最後に大変失礼ですが、今の貴方に自信がありますか?」

彼は目を見開いて私の話を聴き、驚きの表情を浮かべながらじーっと私の眼を見詰め、ふ〜っと大きく息をした。

中国へ緑化のボランティアに行ったという。
「社会奉仕を興味を持つものから始めてみたら?」と私は提案した。
「ご家族にも良い影響があると思いますょ」
彼は言った。「昔の頑張った自分のように?」
「ええ、でも愉しみながら頑張ってね」

彼から帰国後お礼のメールが入り、私は読みながら瞳が潤んだ。
「貴女に逢って人生が変わった」と。
自信満々で上昇気流に乗った人は、人の話など一切聴き入れない。
彼は違う、もう一度上を向いて立ち上がれ !
             
人間が幸せである絶対条件は、お金ではない。
働く緊張感や責任感が、人間に与える張り。
周りから孤立すると、人間は自信さえも喪失していく。
人はだれも強靭な精神など持ち合わせていない。
弱く揺れやすく、そして壊れやすいもの。


人間必ず失う時がある
  若さや才気、地位や名誉、
   財産や健康でさえも、 
     その時、裸の自分と否応なしに
       対峙せねばならない。  
         
  だが人間の値打ちは、
     地位でも名誉でも財産でもなく、
         生きざまと人柄である。
         

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