【 カラスが騒ぐように…騒鳴と沈黙 】 天然生活 ( 其の163話 )

≪カラスが騒ぐように…騒鳴と沈黙 ≫

連れの買い物のお供のついでに
暫らく振りに本屋に立ち寄った

震災から3ヶ月余り
その痕跡も無く本棚は整然としていて
氾濫しているのは「震災」の活字ばかりである

平積みされた本や雑誌は
夥しいばかりの震災一色である

作家も 写真家も
宗教家も 研究家も
建築家も 大学教授も
エコノミストも 政治家も
哲学者も 評論家も 事業家も
科学者も 歌人も 詩人までもが …
この未曾有と言われる震災にカラスが騒ぐように叫いている

この発言者達のほとんどは直接の被災者ではない
恐らく…出版社の要請によっての発言であろう