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絶世の美女、小野小町の生涯も…? 名歌200選(番外) 素浪人の『万葉集漫談』(239話)

天下に聞えた絶世の美女、小野小町(オノノコマチ)と言えば、言わずと知れた平安前期の著名な女流歌人。古今集で知られるが一般には百人一首の九番歌が馴染みであろうか…。

・ 花の色はうつりけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに

大意・ 花の色も私の美貌も、もはや衰え色褪せてしまった。若さと美貌を持て囃されて有頂天な生活が続きすぎたのだろうか…。
解説・ 古今集113番の歌であるが、爛漫と咲き匂っていた桜の花の色褪せ行く姿を自らの容姿に重ね合わせた歌です。
絶世の美女として浮名を流した小野小町は年老い、老いぼれてやがて野垂れ死にをしたとされ、老残な姿は能の「卒塔婆小町」や葛飾北斎の絵画などに見られます。

さて、今夜は、先日来の草壁皇子と、大津皇子と二人の皇子に愛された万葉の美女、石川郎女のその後を語る形で次の万葉集の歌を番外歌として紹介してみみましよう。

(239) 古(フ)りにし 媼(オミナ)にしてや かくばかり
        恋に沈まむ たわらはのごと
           巻2・129 石川郎女(イシカワノイラツメ)
大意・ 老いぼれたお婆さんとなっても、このように恋に溺れ悩むものでしょうか。聞きわけもない幼児のように…。
・「たわらは」の「た」は接頭語。大津の寵を得て20年後、作者40歳のころの歌と思えます。現代ですとまだ60歳でも女盛り?というのに…!(笑)。

この「漫談日記」では出来るだけ『万葉集』を物語として楽しんで頂ける解説をとチャレンジしていますので、歌の順番など前後することが多くなりますが、お許しください。歌は大伴宿奈麻呂(オオトモノスクナマロ)にあてたものですが、石川郎女を別人の郎女とする説もあります。

さぁて、「美人薄命」など、皆様は、お信じになりますか?

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