6、ベラスケスの《ラス・メニーナス(女官たち)》

このあとKさんは「ではこれからスペイン画家の三大巨匠といわれるベラスケス、ゴヤ、エル・グレコの絵を見てまいりましょう」と言って、最初にエル・グレコの前へ。
 エル・グレコ最後の作品で、一人の男の集大成といわれる《羊飼いの礼拝》。
 慈愛に満ち溢れた眼差しでイエスの覆いを取り去る聖母、驚きの様を呈する聖ヨセフと、感動を表現する羊飼いらのそれぞれの視線に、この絵の主題である復活と永遠が表現されているという。画面左手前の羊飼いは、本人の自画像。
 右の絵は、大原美術館収蔵の《受胎告知》。この中期の作品が日本にある価値は大きい。
  ユネスコが世界の三大名画とし