禁断(taboo)  〜気づいてはいけない〜

夜中にうなされて目が覚めた

「また同じ夢だ・・・」


この頃、頻繁に同じ夢を見る

何か得体の知れないモノに追われている夢


逃げても逃げても逃げ切れない

物陰に隠れてやり過ごそうとするけど
目を上げると・・・

慌てて這いつくばって
足がもつれそうになりながら必死で逃げる


「何故、俺は逃げているんだ?
 俺がいったい何をしたって言うんだ?
 誰が追って来るんだ?」


考える間もなく
ただ必死に逃げている自分


そして
自分じゃない”自分”が
追われて逃げ惑っている自分を俯瞰で見ている

恐怖に引きつった自分の顔を