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よくあるご質問

8/2 「陸軍残虐物語」東映 三國連太郎

日本陸軍を扱った映画は、子供の頃にテレビで見た今井昌平のものなどの影響で、非常に思い出したくないテーマなのだ。
上下関係の名の下に様々な体罰や辛辣な言動が、私に鉄槌として打ち込められてしまったから。

今回も見る前は、お付き合いとして仕方なく。

佐藤純弥監督の初監督作という。
主役の三國連太郎のちょっと度が過ぎる純朴青年を中心に、悲劇の滑車はまっすぐに突き進んでいくのだった。
実際にこうした事件・状況は昔も今も、どこの社会にも(学校で、会社で、友人サークルでなどなど)続いていると確信している。

それでも、見終わって感じる、なんだか平穏な心理状態は、これが傑作だからなんだろう。
ただただ悲惨、そればかりな内容ではなく、だからといってやはりタイトル通り残虐・辛辣だけど、何か見るものの心を安堵させるというか、そういう作りになっていると私は感じている。
眼を背けたくなるような悲惨な映画ではないのだ。

悲しい出来事が描かれているのだけれど、なぜかまた見てもいいなと思う。当時の軍隊は、似たり寄ったりだったろうとも思う。

実際に兵役に出た三國連太郎の思いはいかがだったか。
この役柄の人物像に重なるところがあるようだ。

身長181cmとは知らなかった。普通の背丈かと。
山口百恵と共演した「赤い運命」では、ずいぶん背の低い感じに映っていたから。この背の高さも、この映画の役柄によく合っていたというか、これは必須条件だったと思う。

キューブリックが同じような戦争時の部隊における人間の狂気を「フルメタル・ジャケット」で描いているが、日米の違いがここにある。大きな違いが。
もしかして、キューブリック氏、この映画を見てたか?

中村嘉津雄も凛々しく力強い。西村晃は、ずっと悪役俳優だったなぁと思い出した。

ちょっと度が過ぎた純朴さが周囲を悲劇へ引きずり込んでしまう、もう少し融通の利く人物がいたらここまでは至らずに済んだと、純朴さ・純粋さの功罪を考えてしまった。

●二重丸♪映画なのでした。

追記:女の立場としては、いついかなる時も油断するべからず。
我が身は我が手でなんとしても守り抜け。守りきれずとも、立ち上がれ。キズは洗い流せ。女たるもの、そんな程度で自己否定なんぞして堪るか!!

カテゴリ:エンタメ・ホビー

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