「悲しむ力」

私も所属する超宗派の僧侶、葬儀社などの集まりである寺ネット・サンガ代表中下大樹師(真宗僧侶)が「悲しむ力」を上梓(朝日新聞出版)しました。

 本書によれば、『私は母子家庭に育ち父親の顔を覚えていません。母は「カタギ」といえない職業をしており、家事も育児もしない人でした「あんたなんか産むんじゃなかった」と言われたときの絶望感は、今でも忘れることができません。数え切れないほど転校を繰返し、施設に入っていたこともあります。祖父母の家にも預けられましたが、祖父は厳しい人でよく竹刀でぶたれました。何度か骨折したこともあります。中学生のころから新聞配達をしなければ