あなたがふと漏らした溜め息
僕は見て見ない振りをした
その訳を訊きたいと願ってはいたけど
あなたの琴線には
触れてはいけない棘がある気がして
もしも独りで抱えているなら
その悲しみを支えてあげたい
独りの手ではこぼれる悲しみも
二人の手なら受け止められるよ
もしもあなたが願うなら
僕はいつでも傍にいる
あなたの悲しみが終わる時
そこにいる人は僕でいたいから
あなたの落とした溜め息なら
僕がそっと拾っておいてあげる
いつかあなたが失くしたモノを
探して困らぬように
あなたの心が迷ってしまわぬように
夜中に独りで星を数えて
明けな