悲しみが終わる時   〜 詩 〜

あなたがふと漏らした溜め息
僕は見て見ない振りをした

その訳を訊きたいと願ってはいたけど
あなたの琴線には
触れてはいけない棘がある気がして


もしも独りで抱えているなら
その悲しみを支えてあげたい

独りの手ではこぼれる悲しみも
二人の手なら受け止められるよ


もしもあなたが願うなら
僕はいつでも傍にいる

あなたの悲しみが終わる時
そこにいる人は僕でいたいから




あなたの落とした溜め息なら
僕がそっと拾っておいてあげる

いつかあなたが失くしたモノを
探して困らぬように
あなたの心が迷ってしまわぬように


夜中に独りで星を数えて
明けな