執事の「品格」

「日の名残り」カズオ・イシグロを読んでいます。

どんな人なのか、村上春樹とどのように違うのか、少し興味がありました。四分の一を読み終えましたが、やはり、カズオ・イシグロの方が、ノーベル文学賞受賞に相応しいのだと思いました。

イギリスの貴族の屋敷の管理を任されている執事の生活を書いていました。その中で、偉大な執事と単なる有能な執事の違いを述べるくだりがありました。その伏線として、2つ出来事を述べていました。

1つは、インドの館で客を迎え食事を準備しているときに、執事が、食堂へ行くと、虎が食卓の下にいたので、静かに戸を閉め、主人に事情を話し、銃を持ち出