弓束巻くまで     檀       十二月十四日

檀(まゆみ)です
真弓の字を当てることもあります
万葉の昔はこの木で弓を作ったからだとか
なんでも樹質が硬く、その上柔軟性があるのだそうです
万葉集には、この木、あるいはこの木で作った弓を詠ったものが何首かあります
この頃から、愛されていたのですね
「南淵の 細川山に 立つ檀 弓束巻くまで 人に知らえじ」 万葉集 詠み人知らず
弓の形になるまで他人には知られないようにしましょうという意味なのだが、話がおかしくないか
「弓束巻くまで」の意味が問題・・・
契るまでか、絡み合うまでなのか
もっと深読みすれば、弓になるまで・・形が現れるまで、つまりはおなか