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買っている人はバカか? (三光汽船の思い出)

                          2018年1月19日

1月6日に「井の中の蛙(買わず)だったか」という駄文を書きました。趣旨は「ここから買う人はバカだ。」というコラムに対し、他人をバカと言ってはいけないと注意したのですが、それは道徳的なお説教ではなく、バカが勝つことがあるという投資の世界を実は言いたかったのです。

今回はその駄文の続きです。40数年前最初の勤務地某支店での出来事です。論理的判断が勢いに負けた例です。

先輩の顧客で三光汽船を空売りしている一流不動産会社重役婦人がいました。

1970年春ごろ65円だった三光の株価が1971年に350円近辺に上がりました。当時優良株日本郵船は70円前後だったそうです。

このころから株価が高すぎると判断して、空売り(信用売り=保有していない株を下がると見込んで株を借りて売ること)をされていました。私が入社し注目したときは多分500円を超えたころでした。

つまり、こんな会社の株が非常識(他社比較で)に高すぎると重役婦人は判断されたと考えます。しかし、株価はどんどん上昇し数年後に2500円を超えました。仮に350円で1万株空売りして、2350円で買い戻せば、2000万円の損になります。実際どれだけ損をされたか知りません。

 三光汽船はK社長の政治力、O専務の高株価戦略で、3400万株(460円で)、5000万株(660円で)の時価発行をし巨額の現金を手にしました。運輸省は海運集約化を図っていましたが、三光汽船はこれに反旗を翻し、大量に船腹を増やし海運市場を席巻してしまいました。1971年には上記2回の増資で得た大量の資金で新造船を大量購入しました。ここから業績も上昇したように思います。

しかし、その後、数回の行き詰まりの後、1985年会社更生法を経て倒産しました。このことにおいて、1971年の空売りをした重役婦人の理解は正しかったのですが、
その間の株価の上昇の期間、彼女の資金は続かなかったと推測します。

 つまり株価が実の危うさに比べて高すぎても、それが投資家の理解を超えて上昇を続けることがあり、買う人はバカだとののしっても、売った自分は担保切れで空売りを買い戻さざるを得なくなり、大損するのです。全く逆のケースもあります。

一般常識ではおかしな、または自分の知らない、理由で株価が上がれば、市場では現象面(買った人)が勝ちという原則を投資経験の少ない人、特に理論だけの人は分かっていない。

実際にはこれ(考えられない動き)で大損することが多いのです。教科書の投資理論の欠点は、投資する資金の時間的、金額的限界を前提に入れいていないことです。投資資金コストは計算に入れています。

私も今回の相場では、日経平均株価18、000円くらいで、金融資産のうち株式の比率を80%から40%に落としたので、20、000円を超えてから買う人は、妥当だとは思いませんでした。

この点で22、000円を超えてから買う人をバカと呼んだコラムの人と同様ですが、私は高値と見える時点で買う人をバカとは言いません。三光汽船のように常識を超えて上昇する株、市場全体はよくあるからです。

カテゴリ:不動産・投資運用

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