公民館短歌会 138

 まだ寒波が日本列島に居座っていますが、昨日はややましでした。いつもの短歌会です。万葉集は、有名な20番に進みました。よく知られている額田王の蒲生野での袖を振る歌です。当時染料の茜は貴重品で、御料地に紫草と一緒に栽培されていて、野守が見張り番をしていました。そんな中で大胆にも袖を振る。つまり愛情表現をしているのです。君と言うのは、天皇の弟の大海人皇子。額田王は天智天皇の後宮なのに・・・でもこれは額田王が40歳ころの歌で、当時ではおばあさんです。茜についてですが、東京の赤坂の古い名前は茜坂。野生の茜が茂っていたことからつけられた地名です。

茜さす紫野行き