『風にそよぐ草』 クリスチャン・ガイイ

『風にそよぐ草』 クリスチャン・ガイイ   ☆☆☆☆☆

ガイイは、以前にも紹介した、私がお気に入りのフランスの作家で、これまで、「ある夜クラブで」、「さいごの恋」、の2作を読んでいた。和訳されているのは3作しかなくて、今回読んだ、「風にそよぐ草」が最後の3作目。

前の2作が、ジャズピアニストとクラシックの作曲家が主人公の、大人のラブストーリーで、小説自体が音楽的で美しい物語という印象だった。だけと、この3作目は、大きく異なる。映画化されているので、先に、それを見て、かなり失望した。これも、一応ラブストーリーなのだが、主人公のジョルジュというおじさんは