碧空に浮かんだ心地飛行船 

 青空の喝采浴びし花ミモザ  池田裕子
 
 青空の光つてゐたる秋の暮  千葉皓史

 青空の端に雲あり返り花  岩垣子鹿

 青空の一枚天井羽子板市  鷹羽狩行

 青空の雲に乗りたる田螺かな  七沢実雄

 碧空に噴水揺らめき放物線  アロマ

 青空へ花ぶつつけて辛夷咲く  青葉三角草

 青空の冷え込んでくる切山椒  岸田稚魚

 碧空のやがて暮れ落ち星光る  アロマ

 青空へ祭舞合は筵がけ  太田鴻村 穂国

 青空へ山からつづく花芒  関 ただお

 青空へ深入りしたる朴の花  木村敏男

 青空や神も蜜柑も八百萬  山本紫黄

 青空や落