江戸時代の宝くじ(富くじ)は現代より格段と当選者に有利だった

磯田道史氏著「日本史の内幕」を1日で読了した。実に面白い本で時間の経つのを忘れて読みふけった。内容については今後数回に分けて投稿予定とするが、今日の投稿は「宝くじ」である。現代にも関係するので特別に書いてみた。

宝くじの発祥は大阪の可能性が高いようだ。元祖は大阪府箕面山瀧安寺の「箕面富」である。但し当選しても大金は入らなかった。その後江戸は将軍のお膝元なので遠慮があったが、京・大坂では当選金は300両・500両、なかには1000両といった高額のくじまで現れた。

著者は言う。1両が30万円ぐらいの感覚なので500両は1億5000万円程度にはなるという。