連載:江南の春、上海、蘇州、無錫の旅

江南の春(4) 「蘇州」の二つの世界遺産「偶園」と「京杭大運河」

  二日目の午後は無錫から約40km、マイクロバスで1時間足らずの蘇州に移動し、世界遺産の「偶園」、「京杭大運河」、「虎丘の斜塔」やシルク産地の刺繍研究所、蘇州料理の夕食、最期に蘇州運河のナイトクルーズと盛りだくさん欲張り観光をこなした。
  蘇州は揚子江デルタ地帯のど真ん中にあり、大小無数の湖沼や網の目のような河川や運河に囲まれている水の都で「東洋のベニス」とも称されている。古く唐代から絹織物の産地として栄え、宋代には「魚米の郷」として魚や米の産地としても有名で、今も上海、無錫と共に中国経済を引っ張る人口6.5百万の大都会だ。 我が国では昭和15年、李