今村翔吾 の 鬼煙管 羽州ぼろ鳶組4

★3.5 シリーズ4作目。

京の西町奉行・長谷川平蔵の危機に、松永源吾が呼ばれた、供は星十郎と武蔵。

サイフォンを使った連続殺人・青坊主事件に続き、死体からの連続発火・火車事件が起きる。武蔵は竜土水の平井利兵衛(架空か)の水工技術が絡むとにらみ賊を追うが。

それぞれの事件を陰で操るのは幕府と暦の発行権益を争う土御門の勢力が・・。(冲方丁の「天地明察」や鳴海風の「和算忠臣蔵」ではその確執を扱っている。)

長谷川宣雄の京都西町奉行在任期間はわずか8ケ月。今回は息子の銕三郎(後の鬼平)を登場させ、親子の絆と宣雄の死因に絡む物語だ。宣雄は病死とされてきた