渡来氏族の謎(3)

6世紀半ばごろまでに、東漢氏、西漢氏、秦氏の氏族組織や支配組織が相次いで成立し、

渡来系の伴造(とものみやつこ)などによる職務奉仕体制が整ったことにより、大和政権の行政機構や生産組織は格段の進歩を遂げた。

行政機構整備に伴って、必然的に文筆・記録の文書行政整備の必要性が生じた。

そればかりでなく、激動する国際情勢に対応する必要性も生まれ、

6世紀半ばから、トモの組織として渡来系の有識者からなるフミヒト(文人・書人、「フヒト」→のちに「史」或いは「史部」)が創設された。

敏達紀に「高麗(高句麗)の使者が齎した国書を蘇我馬子に託したが読める者がいな